霊峰白山の懐に抱かれた
石川県小松市に工場を構え、
豊かなる白山伏流水を仕込みとして
新鮮な野菜の旨味を漬け込んでいます。
8割以上が浅漬けであるあきやでは、
この水が重要な役割を果たしています。
鮮度の良い状態で仕入れた野菜を
鮮度の良いままに漬け込み、
鮮度の良い状態で出荷する。
これがあきやの信条です。
そのためにも可能な限り地元の野菜を使用しますが、
商品の鮮度を第一に全国各地から
旬の野菜を取り寄せています。
産地はもちろん、その年の季節や
天候の関係で左右される商品の仕上がりも、
自社で一貫して製造しているため
細かく丁寧に調整しながら
作ることができます。
明治23年創業のあきやには、
変わり種はありません。
基本的な素材である
大根・茄子・白菜・かぶら・胡瓜などを、
どうすれば漬物として
美味しく仕上げられるか。
その一点をとことん追求してきました。
中でも昔からの小松に根付いた漬物らしさ、
つまり素材の鮮度を生かした
薄味の浅漬けを中心に
製造販売を続けています。
あきやオリジナル漬物である「かつお大根」は、
売上全体の3割を占める人気商品です。
大根は大きいままでは漬かりにくい野菜で、
それを形のまま柔らかくなるまで漬ける漬け方と
絶妙なかつおだしの味付けは…
企業秘密でございます。
この飽きのこないあっさりとした味付けが、
かつお大根の人気の秘密です。
ぜひ、ご賞味ください。
奈良漬だけは地元安宅産のカタウリにこだわり、
小松独特の漬け方を貫いています。
他の地域では塩漬けしたものを
酒粕に漬けるのが主流ですが、
小松では塩漬けの後に
一度しっかり天日干しするという一工程を挟んで、
酒粕に漬け込みます。
そうすると甘過ぎず、色の薄くてきれいな奈良漬が
出来上がるのです。
そんな昔ながらの製法を守り続けているのは
地元でもごく僅かになってしまいましたが、
昔の人が試行錯誤してこの土地にあったものを
作り出してくれたものです。
あきやは、この製法をこれからも守り続けていきます。